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令和2年4月21日
臨時休業期間と家庭学習
 
昨年度末に続いて,再び新型コロナウイルス感染症対策による「臨時休業期間」が,笠岡市内小中学校でも始まっています。現在,今井小学校の先生方は,今週末の「分散登校日」に向けて,課題・家庭学習の準備をしています。本来教室で行う授業を全て家庭学習に代えることはできませんが,新学期が始まって2週間しかたっていないこの時期に,子どもたちの学習機会を失くしてしまうことは,あってはなりません。少しでも新学年の学習内容を取り入れた家庭学習ができるように,先生方はいっしょうけんめい工夫しています。
 
これはある意味,教室で授業をするよりも難しい準備です。教室では,子どもたちの反応から「わかった」「できた」がある程度つかめます。それに応じて,課題の提示の仕方を変えたり,子どもへの問いかけを工夫したりするものです。学校の先生方は,本来子どもたちと向き合って,子どもたちの様子を見ながら臨機応変に指導していくのが得意な(そういうことが楽しいと感じる)人たちです。目の前に子どもがいないさびしさもあります。子どもたちの反応が得られない中で「どうやったらすべての子どもたちが『わかった』『できた』と思える学習ができるか」ということを悩みながら,今先生方は準備を進めているということも,お知りおきいただければありがたいです。
 
ところで,野村総合研究所が2020年3月23~24日に,昨年度末全国で臨時休業となった小学1~6年生を持つ保護者6,180人を対象とした「新型コロナウイルス感染症発生に伴う臨時休校に関するアンケート調査」を実施しています(野村総合研究所のウェブサイトはこちらからご覧ください)。その結果,臨時休業中,小学生の27.6%(推計約177万人)が「オンライン学習」を利用し,中でも臨時休業をきっかけに初めて利用した子どもやこれまで利用に関心がなかった家庭での利用が多かったことが分かったようです。また,保護者の約7割が利用した「オンライン学習」に満足しており,緊急時はもとより,長期休暇中や通常授業のある期間での利用意向も高いことも明らかになっています。
 
今回の臨時休業は5月6日(水)までとしていますが,ご承知のように,情勢が変化した場合には延長されることも考えられます。また,新型コロナウイルスに係る専門家の意見には,「終息には1年かかる」,「2年かかる」,「…」などという話題が根拠をもって説明されているものも数多くあります。5月7日から学校生活が再開できても,以後臨時休業が発生しないと言い切れる状況にはありません。もし臨時休業を繰り返すことになった場合,今のままの態勢で乗り切ることには不安があります。野村総合研究所の調査で示されたことを受け止め,こうした学習手段を全ての学校が積極的に取り入れていかなければならないと考えています。もはやICTが得意とか苦手とか言っている時ではなく,小学校でも「オンライン学習」を活用した「指導」を位置づけていく必要がある社会情勢なんだということを,今井小学校の先生方も感じています。
 
それぞれのご家庭のインターネット環境も調査させていただきましたが,もちろん「全ての子どもにオンライン学習ができる環境を提供する」ことは一斉に実施する大前提です。まだ時間はかかりそうですが,その見通しが立った時点で,家庭学習の内容が今よりも充実するような働きかけを各ご家庭向けに行ってまいります。
 
なお,今現在でも「ドリル学習教材」等は活用できるように整備しています。文部科学省のオンライン学習サイトの紹介も含めて,今井小学校ウェブサイトにも掲載していますので,ぜひご利用ください。
 
最後に,臨時休業期間の家庭学習についてもう一言。この期間は,いわゆる「点数を上げること」に重きを置いた学習成果を求めるばかりではなく,子どもが毎日決められた時間に自主的に勉強をする・オンライン教材を活用する,といった学習習慣の定着,そして生活全体のリズムを維持することこそが大切だと考えます。学習・生活の両面で,通常の生活が戻ってきた際にスムーズに移行できるような,そんな臨時休業期間を過ごしてほしいと願っています(参考:日本教育新聞2020年4月20日 10面 東京学芸大学 高橋純准教授コメント)。