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令和2年10月29日
三菱自動車のリモート工場見学授業
 

5年社会科「自動車工業のさかんな地域」の学習で,三菱自動車水島製作所が企画した「リモート工場見学」のプログラムを活用して,1単位時間教室で「オンライン社会科見学授業」を実施しました。
 
以前からお伝えしているように,笠岡市教育委員会は「1人1台PC+高速ネットワーク」を今年度中に各学校へ設置します。それに先立って今井小学校では,企業のご協力によって「1人1台PC」の環境を前倒しで実現しています。今回の三菱自動車リモート工場見学でも,児童一人一人の表情や声をハッキリと三菱自動車の皆さんに伝えるために,全員が各自のPC画面に向かって授業に臨みました。
 
授業は次のような流れで行われました。
1 自動車生産等の様子を動画で視聴する
2 動画で見たこと等をまとめ,理解を深めるためのクイズに答える
3 児童が三菱自動車の方々に質問を行う
4 工場で働く人々の「思い」を動画視聴によって知る
 
クラス全員がたった1台のPC・カメラに向かって学習するよりも,1人1台ずつの自分のPCに向かって学習する方が,明らかに効果的であると実感しました。自分の目の前のPCで動画が動き,説明の文字や写真が提示されると,子どもたちは必ず画面を見ますから,確実に情報が伝わってきます。教室前面にある1台の大型テレビを見ても同じ情報は流れていますが,どうしても見逃したり集中力を欠いたりする場合が起こりやすくなるものです。
 
1人1台でやると,何よりも相手(三菱自動車の方)に,子ども一人一人の表情や動きが確実に伝わることが大きなメリットです。子どもが笑顔になったり手を挙げたりする様子を,三菱自動車の方はきちんととらえて,状況に合わせた反応をしてくださいました。コミュニケーションは,情報の送り手・受け手が確実につながり合うことで成立しやすくなります。1人1台PCという環境が,遠く離れた場所にいる相手とのコミュニケーションを,より確実なものにしていると実感しました。
 
子どもたちは使い慣れた自分の机で学習していますから,見たこと・聞いたことをワークシートへ書くこともスムーズに行えました。PCを使うから「紙媒体は不要」なのではありません。1人1台PC環境になっても,従来通りの「鉛筆でメモを取る,文章を書く活動」は,大切に取り扱っていきます。
 
なお,今回のリモート工場見学で,うまくいかなかったこともあります。それは,現在1人1台PCは用意できていますが,市の正式な整備ではPC整備と共に大事になっている「高速ネットワーク」が整備できていないため,動画などをスムーズな動きのまま1人1台PCで受信することができなかった点です。既存のインターネット回線では,限界がありました。音声は途切れることなく流れ続けたので,授業の展開が分からなくなることはありませんでした。しかし,今年度中に整備される「高速ネットワーク」が待ち遠しいなと,痛感しました。
 
自動車工場へ直接行って見学することで得られる情報量は,リモート見学の比ではないでしょう。現地へ行けるに越したことはありません。でも,行かなくても,ここまで充実した学習はできるということ,教室でやる方が都合がよいこともあるということ。コロナ禍によって必然的に考え出された見学方法ではありますが,子どもたちも今日の経験は十分前向きに受け止めたと感じています。
 
このような機会を提供してくださった三菱自動車水島製作所の皆様に,心より感謝申し上げます。